1日目 12月13日(土)20:00~20:45

北白川かかぽ氏
科学と人をつなぐバーチャルサイエンスコミュニケータ。Sony Music VEE所属。普段は、科学をはじめとした様々な文化について、ゆるく楽しく学んでいく配信を行っている。博士(理学)の学位のほか、中高数学の教員免許、応用情報技術者資格を有する。内閣府主催「第7回宇宙開発利用大賞」PRキャラクター。
推しが語るサイエンス?VTuberがつなぐ学術と社会
講演概要:バーチャルの姿で発信を行うVTuberの活動は、エンターテインメント領域にとどまらず、様々な社会的・文化的領域へと広がりを見せている。サイエンスコミュニケーションをはじめとした学術に関するコミュニケーション活動は、学問の裾野を広げるうえで重要である一方、参加のハードルが高いという課題も抱えている。このような問題の解決に、親しみやすい存在であるVTuberが寄与する可能性がある。本講演では、VTuberとして活動する筆者がこれまでに取り組んできた学術コミュニケーションの事例を紹介し、そこから得られた知見や今後の展望を示す。
2日目 12月14日(日)20:00~20:45

入江 英嗣氏
東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授。電子情報通信学会フェロー。計算機アーキテクチャおよびヒューマン・コンピュータ・インタラクションの研究に従事。2020年より百五十回を越える大学講義・公開講座をVR空間で実施中。

バーチャル教室六年目の景色
~体験のディジタル化が加速する教育・研究・交流~
講演概要:手軽なトラッキング手段の普及を背景に、VRSNSは体験をディジタル化し、様々な場を日常的に共有する強力な手段となりました。この活用は、個人が体験できることの可能性と、情報機器に求められる性能の両面で新しい潮流の大きな原動力となっています。この講演では、2020年から全授業をVRChat内で継続実施して分かってきたことを土台に、HCI研究へのVR利用、計算機研究への波及、新しい形の技術交流など、ますます加速しそうな新潮流についてお話します。
